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DNSサーバ②

Linux講座

2015.04.22

DNSサーバ②

さて前回からの続きでDNSサーバを更に深くお勉強していこうかと思います。

インターネットが誕生して間も無くの頃はDNSサーバというサービスは存在していませんでした。
(インターネットの基礎が完成したのが1970年代。DNSが導入されたのは1984年だそうです)
当時はネットワーク上に存在しているサーバの数が少なかったので、各々が名前解決を行えるファイルを所持していたのです。

/etc/hostsファイルがそれです。
昔はそのファイルにネットワーク上に存在している全ホストのドメインとIPアドレスが記載されていました。
しかし、それから約40年。現在ではネットワーク上に存在しているコンピュータの数というのは計り知れません。
(数年前のデータでは7億を超えるIPが登録されているそうです)

流石にその個数分の対応表を全員が管理するのは大変ですよね。
そこでDNSサーバが登場しました。
それぞれの組織が、IPアドレスとドメインの対応表である【ネームサーバ】を管理しています。
基本的な仕組みとしては【ルートネームサーバ】を頂点としてツリー状に【分散管理】されています。
(/etc/hostsファイルは【一元管理】です。)
万が一、障害が起きた時にサービスの提供が完全に停止しないように、13台存在しています。
因みに日本にも一台あるんですよ。
一つがマスターサーバ。残りの12台がスレーブサーバと呼ばれていて、マスターが管理するネームサーバの情報のコピーを持っています。

例えば、弊社のホームページのURLはこちらです。

www.internous.co.jp

さて、このドメインとIPアドレスの対応表は誰が管理しているのでしょうか。

この場合、ドメインを右から読んで行くと分かりやすいです。
先程説明しましたルートネームサーバには
com、net、orgなどのgTLD(Generic Top Level Domain)
やjp、uk、deなどの国別のccTLD(Country Code Top Level Domain)
が管理されています。
 
その次の【co】。これを管理しているのが【jp】になります。
そして【internous】を管理しているのが、【co】です。

これでなんとなく分かってきたと思いますが、wwwの部分を管理しているのが
【internous】のゾーンになります。
なのでinternousのゾーンには『www.internous.co.jp は 112.78.210.199 ですよ
という対応表があるんですね。

先頭の【www】これはホスト名というものでサーバに付けられる名前です。
正直名前は何でも構わないのですが、慣例的にウェブページには「www」と付ければ誰でも
「これは【internous.co.jp】のウェブページなんだな」
と認識できるのでその様に名前が付けられているのです。

この様に、下位レベルのゾーンの管理をほかのネームサーバに委任しているのです。
(因みに【co】は企業用に用意されているドメイン。他にも【政府用=go】【教育機関用=ac】等があります。)

では次回は実際にDNSがどの様に動作しているのかをお勉強していきたいと思います。

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