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DNSサーバ③

Linux講座

2015.05.14

DNSサーバ③

前回のDNSの続きです。

実際にDNSがどの様にして動作しているかの解説をしていきましょう。

例えば皆さんが閲覧しているWEBブラウザで
『インターノウスの会社のHPが見たいな』と思ったとします。
そこでブラウザに会社のURLを入力しますよね?

www.internous.co.jp

(最近はgoogleやyahooなどの検索エンジンが主流なので直接URLを入力する機会は少ないと思いますがそこら辺は、まぁ、ほら、察して下さいw)
そうすると、このURLのIPアドレスを知る為に『名前解決』をしなくてはいけません。
それを誰が行うのかと言いますとPC内の『リゾルバ』と呼ばれるプログラムです。
リゾルバはwebブラウザから
『www.internous.co.jpのIPを教えてください』
と依頼を受けます。

しかしこのリゾルバ自体には名前解決を行う能力はありません。
あくまで御用聞きの役目です。
依頼を受けたリゾルバはまず、あらかじめ指定されている場所【ローカルネームサーバ】へ依頼をかけに行きます。

(ネームサーバは他にも【権威ネームサーバ】と呼ばれるものがあります。
権威ネームサーバは実際に名前解決を行う対応表を持っているサーバの事です。
【ローカルネームサーバ】は我々クライアント側から一番近くにあるサーバで
リゾルバから名前解決の依頼を受けるサーバです。)

ローカルネームサーバは依頼を受けて名前解決を行った情報を
ある一定期間保存する仕組みになっています。

皆さんは頻繁に閲覧するお気に入りのサイトがありますか?
何度もアクセスするサイトがあったとして、URLを入力する度に名前解決を行っていたら
権威ネームサーバへの負担が増えてしまいます。
ですのでローカルネームサーバは一度問い合わせを行った情報を一定期間記録しておくのです。

ネットサーフィンをしていて、初めて開くサイトと、以前開いた事のある
サイトで画面が表示されるスピードに違いを感じた事はありませんか?
二回目に開くWEBサイトの方が表示されるスピードが速いと感じると思います。
それはローカルネームサーバがIPアドレスの情報を保持していた為です。

…少々話しが逸れました。
それで、ローカルネームサーバが対応表を持ち合わせて居なかった場合
権威ネームサーバへ問い合わせを行うのですが
まず聞きに行く先というのが前回のお話に出てきましたトップレベルドメインです。

ローカルネームサーバはトップレベルに
『www.internous.co.jpのIPアドレスと教えてください』
と問い合わせをします。

しかし、トップレベルが管理しているのは jpやcomなどの情報です。ですので

『それは知らないけど、jpだったら知ってるよ。そっちに聞いてくれない?』
と、jpのIPアドレスを返します。

jpのアドレスを手に入れたローカルは、今度はjpに問い合わせを行います
『www.internous.co.jpのIPアドレスをおs(ry』

しかしjpさんはcoやacのゾーン情報しか持っていません。ですので
『それは知らないけど、coのアドレスなら知ってるよ』

とcoのIPアドレスを返すのです。

一見、たらい回しに遭っているようにしか見えませんが、このようにちょっとずつ問い合わせ内容に近づいて行きます。

そしてcoに問い合わせをすると『internousのIP知ってるよー』と返ってきます。

internousのネームサーバは『www.internous.co.jpですね、112.78.210.199ですよー』と返ってきます。

はい。ようやく答えに辿りつきました!
名前解決が出来たローカルネームサーバはリゾルバに『112.78.210.199でしたよ!』と答えを返します。
そうしてリゾルバからIPを受け取ったブラウザは、そのIPアドレス宛に『WEBサイトのデータ下さい』と依頼をかけて
初めて閲覧したいサイトを開ける…といった流れになっています。
とっても長ったらしくなってしまいましたが、実際はほんの数秒で閲覧が可能ですよね。
星の数ほど存在している情報なのに凄い仕組みですよね。
当エンジニアカレッジでは、サーバ構築の実習を行う際
一番初めにこのDNSサーバを構築する所からスタートさせます。
そして自分達で構築したDNSサーバを使用してWEBサーバやメールサーバを構築する授業を行っています。
通信の仕組みについても詳しく授業を行っていますので、
ネットワークにも強いエンジニアとして就業を目指せると思います!

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