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tmux活用術

Linux講座

2015.06.25

tmux活用術

本日はtmuxコマンドについて

まぁ、授業の内容ではないのですが
このtmuxコマンドを使用して授業を快適にするのが目的なのです。
ゆくゆくは授業に取り入れられるといいなぁ。

実は2日前にその存在を知りました(教えて貰いました)。
このtmuxコマンドは一言で言うと
『仮想端末管理ソフトウェア』です。
もうちょっと分かりやすく説明すると
『一つのターミナルで複数のサーバに接続をし、【タブ】の様に扱って操作できる超便利な機能』
です。
今までは複数のサーバにTera termなどを使用して接続する時は
サーバ毎にTera termを起動させてました。
なので台数が多いとこんな感じに。
 
burogu - コピー

ゴチャゴチャしてますね。

しかしtmuxを使用するとこの様にできます。
tmux

スッキリ!

ひとつのウィンドウに複数のサーバを上記のように映すことも出来ますし
ウェブブラウザのようにタブで切り替えて複数台のサーバを操作する事もできます。

■ tmuxのメリット ■

①バックグラウンドでも動くので、作業途中で回線が切れてしまっても再接続すれば大丈夫。
例えばvi等でファイルを編集中でも再接続するとそのままの状態で再開できるんです!(←これは感動しました)
②画面を分割してログを参照しながらオペレーションが可能。
画面を二分割して、片方でログファイルを参照しながら、もう片方でコマンド操作が出来ます。
③tmux内でコピペが可能。
Tera termであればマウスを使用してコピー&ペーストができますが、tmuxを使用すればコマンド操作で可能です。
あとは一つのウィンドウに複数のサーバを接続させて同期をかければ、複数のサーバに同時に同じ操作をさせる事も出来ます。

他にも沢山の恩恵があるのですが、パッとで思いつくのはコレくらいです。
それで、この機能を活用して
■生徒側の端末は上下に二分割にし、上半分に講師のサーバ。そして下半分に自分のサーバを。
こうする事により、講師が打っている内容を確認しながら授業を受けられるようになります。

■講師側の端末は生徒全員の端末に接続し、一画面で誰がどのようなコマンドを叩いているのか確認出来る様にします。(一部生徒から『監視社会怖いっ!』との声を頂きました、うへへ)
そんな感じの環境作りにチャレンジしました!
まずはtmuxコマンドのインストールです

# yum install tmux

…あれ?『パッケージが無いよ』とのエラーが出てしまいました。
むむむ。調べてみるとfedoraのリポジトリ内にあるっぽいのでURLを入力してそこからインストール。
無事インストールできました。
まず、基本的な使い方なのですが

# tmux

と打つだけでセッションが開きます
tmux1

一番下に[0] 0:bash*

とありますが、カッコ内の0がそのセッションの名前になります。
因みに、名前も決めてセッションを開始したい場合は次のようにコマンドをたたいて下さい。

# tmux new -s セッション名

testという名前でセッションを作りますと…
tmux2

このように。

セッションが作成出来ました。
次に画面の分割です。

あ、tmuxコマンドなんですが、プレフィックスキーというものがあり、CTRL+bを押した後に各コマンドを実行します。
以降プレフィックスキーは慣例的に【C-b】と表記します。
■縦分割 : C-b %
■横分割 : C-b “

です。
tmux3

二つに分かれました。

この一つの領域の事を【ペイン】と言います。

ペインの移動のコマンドは

C-b o

です。

ペインを終了させたい場合は

C-b x

で終了できます。

デタッチする場合は

C-b d

ですね。

簡単な操作は理解できたので、次回は生徒さんが簡単に環境を作れるようなスクリプトの作成です。

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